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横浜国立大学は海洋環境保全のための船舶関連研究拠点を設置しました。

〒240-8501 横浜市保土ヶ谷区常盤台79-5


海水同化性能とIMO基準  Water Locality Ratio & IMO Regulation

 本方式では、浮力調整タンク内の海水は船舶が航海している海域の海水と同一であることを保証する必要があります。 そこで、例えば東京湾を出発した船舶がオーストラリアまで航海するとして、東京湾でタンク内に取り込まれた海水がどの程度航海海域の海水と置き換わっているかを検討しました。表1 は、東京湾の海水中のプランクトン数の計測値とIMOの基準を比較しています。例えば最小寸法が50μmのプランクトンの場合、東京湾では1立方メートル中に約105個存在しているので、それをIMO の1立方メートル中に10個未満という基準を満足させるためには、東京湾の海水を99.99%希釈する必要があります(すなわち海水同化率99.99%)。
                      表1.

 図7は数値計算によって求められた航海距離と海水同化率の関係を示しています。計算に用いた二重底タンクの例では、154海里の航海距離で海水同化率 99.99%を達成することができました。 これは、東京湾でタンク内に取り込んだ海水が航海中に99.99%置き換わったことを意味しています。 更に154海里進めば、理論上99.999999%置き換わります。154海里進む毎に海水が1/10000に希釈されますので、目的地であるオーストラリアに東京湾の海水が運ばれることは事実上無いと言えます。


                     図7.


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